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大晦日、神社の焚き火臭にエーツー

子供の頃、大晦日から新年にかけて
深夜に出かける初詣は特別な日だった。
紅白歌合戦が終わり一転、
厳かすぎるゆく年くる年に
母親のテンションがゴーンと落ちて、
子供にとって最大のNGワード
「お母さんもう寝よかな。」が発される前に、
すぐさま上着を羽織り玄関を出る。

そして神社で甘酒を振舞ってもらい、
子供なのにお酒飲んじゃったわぁ。と、
年一度の未成年飲酒を喜ぶ。(甘酒には
お酒が入っていない事は知らない。)
そうやって毎年家族で、近所の神社へ
出かけた年末恒例の思い出。
そこそこ大人になると、そんな思い出に
混じって悲劇的な経験が訪れる。

それは夜中の初詣が明けた元旦の昼過ぎ。
猛烈ヒマだし、コンビニでアイスでも
買ってくるかとコートを羽織った瞬間に
やってくるキャンプファイヤーの臭い。
昨夜の神社の焚き火(お焚き上げ
というのか)のせいだ。
あったけぇー、あったけぇーと無駄に近寄り、
無駄に煙を浴びてきたコートとマフラーは、
C・W・ニコルさんのものではないかと
思うほどワイルドな焚き火臭。

今すぐデパートの初売りへ行き、
コートを新調したい。
うちはそんなセレブじゃない。
クリーニング店は開いてない。
たかが煙、されど煙、お正月中
気になるもんだ。そんな経験から
近年は焚き火を嫌煙していた。

が、今の私にはエーツーがある。
日々コート類の首まわりの汗汚れや臭いを
押さえてくれている、あのエーツーがある。
忘年会の焼肉で燻されたセーターも、
エーツーで臭いが消えることは
もう実体験済みだから、焚き火臭だって
もちろん消えるはずと考える。

シュッシュッシュッシュッシュッとな、
多めヨロシクでノンスメル。
解き放たれし焚き火臭。
今夜、心おきなく浴びてくる。

text:スコープ 酒井