
story4
ヘムレンさんは命の恩人。
ヘムレン(The Hemulen)
2004-
映画『かもめ食堂』でミドリさんが使っていたマグ。
フィンランドの名品の数々が登場、
北欧好きの心をくすぐってやまない映画『かもめ食堂』。
そのなかで、片桐はいりさん演じるミドリがコーヒーを飲むときに
使っていたのがヘムレンさんのマグ。
小林聡美さん扮するサチエ愛用のオリゴマグとの、あえて統一しない
組み合わせが新鮮でした。
ヘムレンさんの種族名はヘムル。原語でヘムレンというのは
「そのヘムル」という意味だそうで、複数の「ヘムレンさん」がいます。
ヘムル族の慣習で、男性もスカートを履いています。
ヘムルの多くは高齢の男性で、収集家タイプ。
昆虫、切手、植物などを統計立てて収集、きちんと整理し、分類することを好みます。
アニメでも、植物が好きな独り暮らしのおじいさんとして描かれていました。
マグに登場しているのも『ムーミン谷の彗星』(講談社)に
出てくる昆虫採集のヘムレンさん。
ボトル入りの虫の絵がユーモラスです。
マグには描かれていませんが、実はヘムレンさんが虫眼鏡で覗いているのは
ぽっかりと口を開けた地面の割れ目。
新種の虫かと網ですくいあげたのは滝に落ちる寸前だったムーミンと
スニフ、スナフキン!
まったく意図せず、ヘムレンさんは3人の命の恩人になったのでした。
一方、スポーツや音楽が大好き、
陽気だけど空気が読めないタイプのヘムレンさんもいます。
冬限定マグによく登場するスキーの好きなヘムレンさんがその系統に属しています。
ほかにも『ムーミン谷の仲間たち』(講談社)の『しずかなのがすきなヘムレンさん』に
出てくる、騒がしいことが嫌いなヘムルらしくないヘムレンさんや
『ムーミン谷の夏まつり』(同)に登場する気の弱いヘムルのむすめなど、
いろんなタイプのヘムルが存在します。
きれいな紫色のヘムレンさんマグではコピルアックもいいですが、
ぜひ、緑茶か昆布茶を。
塩昆布に梅干しを入れ、お湯を注いだ梅昆布茶も、二日酔いの朝などにオススメです。
ペットボトルのお茶を電子レンジで温め直して飲む、なんて
ズボラなワザも、マグなら楽々です。
