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今年の新茶は出来がいい。

今年も新茶が入荷した。
非常に地味な動きではありますが、毎年この季節になると、新茶が入荷しているのです。
スコープが取り扱っている、この『薩摩』というお茶、新茶じゃなくても十分美味しい。
そうではあるんですがー、新茶であればなおさら、だろう。タブン…怪。

あまり大きな声では言えませんが、実は私、お恥ずかしながら、
未だ『薩摩』の新茶を味わった事が無い。
はっと気づいた時にはいつも品切れ、全然お茶の波に乗れていなかったのです。

そんなことじゃいかんだろうと、新茶の良さをちゃんと広めなきゃダメでしょうと、
充分な大義名分ができましたから、
皆がせっせと仕事をしている最中、優雅に新茶を味わっているのです。
決してサボっているわけではありません。


いつもは大体の流れは押さえつつ、ざっくりやってしまいますが、今日は特別慎重に。
お湯は一度急須に入れてから、続いて湯ざましへ、
煎茶を入れるのに適した80度位まで冷ます。茶葉の量は4gを計量。これは茶匙に2杯分。
急須にお湯を静かに注いだら、蓋をして茶葉に念を送る。
そして一分後、湯ざましに。ここで最後の一滴まで注ぎきる。

せっかくの新茶の味を、私の無精で台無しにしてしまわないよう、
気持ちだけは利休か三成で、真心込めて丁寧に。
イメージを膨らませるのも重要。

一煎目、湯呑みに注ぐと、鮮やかな緑が茶碗の中に広がる。
そして、辺りにはさわやかな香り。
深く吸い込むと、新緑の中で深呼吸しているみたいで、ん~リフレッシュ!気持ちいい。
まず一口、最初に若葉を思わせる爽やかな渋みが、その後を追っかけるように
まろやかな甘さが口の中に広がる。むむむ、これはおいしいじゃあないですか。
私の舌でもはっきり分かる、新茶の底力を体験。

続いて二煎目。
色はさっきよりも濃く、お抹茶のような深い緑。カテキン多そうな感じ。
茶葉が水分を含んで、ゆっくり膨らんだのだろう。味はよりまろやかに。
けれど、渋みは薄らいですっきりとした後味。んーこれもうまい。

しばし、一煎目と、二煎目の飲み比べタイム。
普段のお茶は、良く出た二煎目が好きだけど、
新茶は一煎目の方が、味が濃い気がする。
独特のうまみをじわりと感じる。

ちなみに、普段の『薩摩』とも飲み比べてみた。
しっかりと密閉されたパッケージは、開封したてのものなら、結構新茶の味に近い。
しいて言えば、あっさりしていて、渋みも少なく、甘みも少ない。
普段飲むのであれば、これで十分だけど、やっぱり新茶の味にはかなわないなと、
比べてしまうとそういう結果になる。

しかし、開封してしばらく経ったものは、味の劣化が歴然だった。
風味も香りも少なく、うまみも感じられない。
美味しいものは大切にチビチビと使いがちだけど、
お茶に関しては、一度開封したものはなる早で使いきったほうが吉。
だいたい2週間が目安ということ。まあコーヒーとかと一緒ということか。


ムクムクと新茶に興味が湧いてきたので、色々調べてみた。
春に芽を出す茶葉は、冬の間に養分をじっくりと蓄えるから、
他の季節に摘み取られるものよりも、豊かな味わいで、栄養価も高い。
そんなことから、立春から数えて88日目の八十八夜に新茶を飲むと
一年が健康に過ごせる、という言い伝えもあるそうだ。
昔の人が言うことは、的を得ている。

んがしかし、今年は5月2日で、既に終わっている。
気づくの、ちょっと遅い。

さて、この『薩摩』。静岡のカネカ北川製茶で製造されている。
日本では、生産されるお茶全体の7割を占める、
『やぶきた』という品種がメジャーらしいけど、
『薩摩』に使われているのは鹿児島産の『ゆたかみどり』という品種。

鹿児島で摘み取られた茶葉が、さらにお茶の名産地静岡に運ばれ、
ここで、こだわりの火入れ技術によって、美味しいお茶となる。
ここは、北川製茶さんのテクニークらしいから、いつか見学させてもらいたいものだ。

緑が鮮やかで、甘み成分が多いのが特徴の『ゆたかみどり』。
茶畑を日よけで覆い、直射日光を遮る期間を設けることで、
茶葉に甘みが多く残るのだそう。
あのまろやかな甘みはこんな技のおかげで味わえるのだ。
ただ単に、おてんとさまがたくさん当たれば、良いというものでもないらしい。
お茶づくり、奥が深し。

今年は天候にも恵まれたため、
例年に比べて新茶の色・香りが良く、味も濃く仕上がったのだそうだ。
青々とした香り、味わいを損なわないように、じっくり優しく焙煎されたお茶は、
この時期だけの特別な味。これを、他の名産地よりも一足早く堪能できるのも、
九州の一番南、鹿児島の温かい気候のなかで育つ、
『ゆたかみどり』ならではの嬉しいポイント。

シャチョウは海外出張の時、よくお土産として『薩摩』を持参している。
日本茶は最近、海外でもブームらしいが、欲しくても、
どれが美味しいのかさっぱり分からず、手が出せないのだとか。
だから、日本人がおすすめしてくれるお茶、
それなら間違いないわねと、とても喜ばれるらしい。

まあ日本でも、有名なブランド茶なら美味しいのか、
高けりゃいいのか、と言われると正直微妙なところだ。

結局のところ、これ、美味しいよ、と、信頼できる友達が
太鼓判を押してくれたものが、自分のお気に入りになることが多い。
となるとスコープ、お茶に関していえば、『薩摩』に太鼓判。
お茶好きな人には、ぜひ一度飲んでみてほしい。

新茶をじっくりと味わったところで、
そろそろうちの太閤殿下にも、今年の新茶を献上しようか。
仕事に追われて疲れ切ったシャチョウを、
新茶のパワーはきっと癒してくれるんじゃないかと思う、タブン。